命はお金で買えない|脳梗塞は早期発見が大事

医師と患者

女性に多い良性脳腫瘍

頭痛

術後の経過も良好

脳腫瘍と言えば命に関わる怖い病気というイメージもありますが、それは悪性腫瘍の話です。脳腫瘍にも良性と悪性の2種類があって、良性腫瘍は悪性腫瘍よりも成長が遅く危険性が低いと言えます。症状が表れないうちは経過観察とすることも可能ですが、脳に影響が出てきたら治療も必要です。良性の脳腫瘍にも大きく分けて2種類があります。脳神経を包んでいる神経鞘の腫瘍がその1つで、大半は聴神経腫瘍です。もう1つは脳を包んでいる髄膜に発生するため、髄膜腫とも呼ばれています。特に髄膜腫は脳腫瘍全体の4分の1を占めており、最も代表的な良性の脳腫瘍です。男性よりも女性に多い点も特徴の1つと言えます。脳自体の腫瘍でないため、髄膜腫は大きくなるまでは症状がなかなか表れないものです。ある程度大きくなると脳を圧迫するようになり、頭痛やてんかん・麻痺といった症状が出てきます。腫瘍のできた部位によっては視覚異常やめまい・性格の変化といった形で表れる場合もあります。手術で腫瘍を摘出すれば再発もなく、術後の経過も良好です。脳腫瘍手術の実績を豊富に持つ病院なら、重要な神経や血管を巻き込んでいる腫瘍でも注意深く取り除いてくれます。

経過観察から放射線治療へ

髄膜腫は手術で腫瘍を切除できれば完治する病気ですが、中には年齢その他の理由で手術が難しい人もいます。脳の検査で髄膜腫が偶然発見されながら症状がまだ表れていなければ、治療をせずに経過観察とする場合もあります。脳腫瘍でも良性腫瘍はゆっくりと成長する上に、正常な部分との境界がはっきりしているものです。そのため特に治療をしなくても生活に支障が出ない例が多いのです。頭痛などの症状が表れてきたら腫瘍が大きくなってきた証拠ですから、何らかの治療が必要となります。手術で取り除くのが理想ですが、放射線治療でも治すことは十分に可能です。低線量のガンマ線を多方向から照射させるガンマナイフが現在では脳腫瘍治療の主流となりつつあります。ガンマナイフは定位放射線照射装置の一種で、放射線でありながらナイフのように鋭い切れ味を発揮します。脳の細胞にはほとんどダメージを与えることがありませんので、安心して治療を受けられます。手術で髄膜腫の腫瘍を取り除いた患者さんでも、手術で完全に取り切れない部分があれば術後に放射線治療を行っています。こうしたガンマナイフを持つ病院では、髄膜腫の治療で最も高い成績が期待できるのです。